目次
蘇ったトムソンのスープカレー
スプーンを入れると、さらりとしたカレーの中から大きなニンジンとブロッコリーが現れた。ナス、ズッキーニ、レンコン、エビも彩りよく並ぶ。ご飯は20穀米のバターライス。ふわりとバターが香り、炒め玉ネギで仕上げたスープカレーにコクを添える。
これは、親しまれながら3年ほど前に閉店した近くの純喫茶「トムソン」の看板メニューだった。絶飯リストに加わっていた一品を、「松居屋珈琲」代表の神久智恵さんが受け継いだ。「トムソンのマスターが教えに来てくれた本物の味です」
明治時代から続く旅館を活用し、昨年6月にカフェとして開店した。18年間給食技師として働いた智恵さんが、母の小森敏子さんとともに営んでいる。
食後はクリームあんみつとバスクチーズケーキを注文した。あんみつに使う粒あんは、新町名物たいこ焼きの「とみや」のもの。自家製の柔らかな寒天の上に、上質な粒あんとミルキーなバニラアイスがのる。メロン、バナナ、キウイ、オレンジも添えられ、見た目も味わいも華やかだ。
合わせたアイスコーヒーは酸味が少なく、後味はすっきり。「カフェ開店のため、新宿でコーヒーの勉強をした。そのときの恩師のブレンドです」と智恵さん。昨年、バリスタの資格も取得した。
旅館の歴史を受け継ぎ、地域の思い出の味も守る。店先の立派な松を眺めながら過ごしていると、長く地域と結び付いてきた場所の力を感じた。


松居屋珈琲
住所/高崎市新町2837の1
電話/050・8881・2481
営業/月火水金 11時~16時
土日 9時~16時
土日限定 モーニングメニュー
休日/木曜・第2第4金曜

コメント