井野川左岸の下滝古墳群を巡る 下滝1号墳・3号墳・4号墳

前回は下滝町に所在する名刹(めいさつ)、慈眼寺の境内に今も残る3基の円墳を紹介した。おさらいをすると、慈眼寺の周辺は井野川左岸の台地上に古墳が数多く分布している地域。下滝古墳群と呼ばれ、かつては数十基の古墳があったと言われている。境内に背を向けた南側にも未調査ながら3基の古墳が現存しており、それぞれ徒歩で見学することが可能だ。
周辺はのどかな住宅地。参道の反対方向へ進んでいくと、すぐ右手に見えてくる緩やかな大地の高まりが下滝3号墳。直径20~30メートル、高さ2メートルの円墳で、墳丘はかなり削平されているようだ。南側の裾から牛伏砂岩の切石や凝灰岩が確認されていることから、主体部は横穴式石室ではないかと考えられている。また墳丘からは埴輪片も見つかっている。
3号墳から脇道に入ると、畑地に隣接して小さいながらもこんもりとした高さのある古墳が見えてくる。これが下滝1号墳。直径15メートル、高さ2・5メートルの円墳で、カーブする道路に囲まれて、周囲が削り取られている。
再び3号墳のある地点に戻り、南へ向かって進むと右手に大きな墳丘が現れる。これは下滝4号墳、あるいは御伊勢山古墳とも呼ばれている。現在では直径30メートル、高さ5メートルの円墳と見られているが、古くは全長39メートルの前方後円墳という説もあった。埋葬施設は横穴式石室のようだが、未調査のためはっきりしていない。墳丘からは土師器片が出土し、葺石も確認されている。
前々回の慈眼寺駐車場の横の前山古墳、前回の境内に残る慈眼寺1・2・3号墳、そして今回の下滝1・2・4号墳と、3回にわたって7基の古墳を紹介した。いずれも至近距離にあるから1度に巡ることができる。過ごしやすいこの時期に散策してみてはいかが。
◎所在地
高崎市下滝町大門 51・53・64
◎取材協力
高崎市教育委員会
事務局 文化財保護課