群馬・高崎を舞台に女子高生6人の青春が光る TVアニメ『菜なれ花なれ』放送決定!
群馬・高崎を舞台とするTVアニメーション『菜なれ花なれ』の放送が決定した。チアリーディングをとおして「誰かを応援したい」、群馬の女子高生6人の青春ドラマを描く。制作に協力した高崎フィルム・コミッションの山藤堅志さんに見どころを聞いた。
応援したいって気持ち…どこから湧いてくるんだろう?
「再現度がすごい。出来上がった作品を見たとき、とても新鮮で、喜びを感じました。高崎の街中や路地、建物がとてもリアルに描かれているのです」と山藤さんは言う。
『菜なれ花なれ』は、地方を舞台にしたアニメを数々手掛けている制作会社「P.A.WORKS」と総合エンターテインメント会社「DMM.com」の共同制作による最新作TVアニメだ。
テーマは「応援したいって気持ち…どこから湧いてくるんだろう?」。
チアリーディング全国大会連覇を目指す名門、鷹ノ咲(たかのさき)高校の1年生ながらにAチームを勝ち取った「かなた」。屋根から屋根へと飛び移る身体能力の高い女子高生「涼葉」、新体操お嬢様「詩音」、ブラジルからの帰国子女「杏那」、ヨガ哲学女子「穏花」、そしてかなたの元チームメイトで病気療養中の「恵深」。
趣味も特技も性格もバラバラな6人の女子高生が、チアリーディングチーム「PoMPoMs(ポンポンズ)」を結成。
一緒に歌ったり、ぶつかったり、スタンツしたり、妄想したり…。「応援したい」という純粋な気持ちが揃う時、「PoMPoMs」の応援はチアリーディングの枠を超えて、人の心に伝わっていくというストーリー。
制作期間は3年以上 丁寧に高崎の街を再現
「DMM.com」から高崎フィルム・コミッションに、「群馬を舞台にしたアニメを作りたい。協力してほしい」という打診が来たのは2021年8月。
「実写映画の舞台として、高崎は度々使われてきたが、アニメは初めて。アニメファンが聖地巡礼するようなヒット作にして街を盛り上がらせたい」と、快く協力を申し出た。
山藤さんの案内で、高崎の各所を見て回った制作陣。女子高生6人が度々集う場所として、中央銀座アーケードを選んだ。
作中では、現在ある書店の場所が仏具店、その2階がヨガスタジオ、向かいはレコード屋になっている。でも「昭和の香りが漂うアーケードの雰囲気はそのままです」と山藤さん。
高崎駅周辺や、市内の細い路地や味のある建物なども作中に登場する。高崎以外では沼田の寺院や前橋の高校も舞台になっている。
「実写の映画は約1年で完成します。でも、『菜なれ花なれ』の制作期間はなんと3年以上。アニメの制作は手間暇がかかることを実感しました。それと共に、丁寧に作り込んでもらったことに感謝しています」と話す。
大ヒット目指し市民へのPRに力入れる
『菜なれ花なれ』は今年放送予定だが、それに先立ち、3月17日には高崎電気館で先行上映会を開く。250席のチケットは既に完売。映画館入口で販売するオリジナルグッズは、チケットを持っていない人でも買うことができる。
「いま劇場で上映されている作品の半分はアニメ。そのアニメの制作に携われたのは良い経験でした」と山藤さんは振り返る。
『菜なれ花なれ』が全国的なヒット作となるよう、高崎フィルム・コミッションでは今後、PRに力を入れていく。
「高崎まつりとコラボしたり、応援をテーマにした作品なので高校野球やスポーツの試合会場にパネルを飾ったり。OPA高崎のヴィジョンで予告編を流すことも検討しています」
高崎初のご当地アニメをみんなで盛り上げよう。
豪華な声優陣にも注目!!
いま人気の若手声優たちがキャストを演じる。
美空かなた 中川梨花
小父内涼葉 中島由貴
杏那・アヴェイロ 武田羅梨沙多胡
大谷穏花 石見舞菜香
谷崎詩音 佳原萌枝
海音寺恵深 伊藤美来