勢多農林高の3連覇なるか? 「熱血!高校生販売甲子園」が11月16・17日の両日、高崎市連雀町の大手前通りで開かれる。高校生が企画開発したオリジナル商品を、利益を追求しつつ、どれだけ熱く、楽しく、魅力的に販売できるかを競う。今年は県内外から11校が参加。同大会実行委員長で高崎経済大3年、小林凌久さんと広報班リーダーで高崎経済大3年、本田和流さんに話を聞いた。
売り上げ、投票、審査で優勝決まる
「いらっしゃいませ」「私たちの商品、いかがですか」、大手前通りに10数軒のテントが並び、高校生販売員の元気な声が響く。 2008年から始まり、17回目となる「熱血!高校生販売甲子園」。「ようやく、コロナ前の盛り上がりに近づいてきた感じです。今年は来場者1万人超えを狙います」と小林実行委員長は意気込む。
同大会は、高校生が最大9人のチームを組んでエントリー。独自に企画開発した商品を、資金7万円の範囲内で仕入れをし、販売価格を決め、創意工夫して販売する。優勝を決めるのは、①来場者の人気投票、②審査員の評価、③売り上げの3つのポイントを合計する。 「一昨年、昨年の優勝校は前橋の勢多農林高。校内に充実した調理施設を備え、保健所の製造許可も持っている。毎回クオリティーの高い商品を作り出してきます。三連覇なるか、は見ものです」と本田リーダー。
今年のテーマは 「つなげる つたえる」
第17回の参加校は11校。県内9校のほか、高知県の佐川高と東京都の岩倉高が参戦する。「つなげる つたえる」をテーマに、地元の名産品を使ったり、昔ながらの伝統的な食材に着目したり。高校生たちが考え抜き、創意工夫した商品が並びそうだ。小林実行委員長が注目するのは佐川高。「高知のゆずジュースや地元のお菓子の詰め合わせを販売します。大会期間は2日間ですが、飛行機の関係で1日しか滞在できない。限られた時間内にどこまで売り上げを伸ばし、人気を得られるか、楽しみです」と話す。
本田リーダーは桐生市立商業高を挙げる。「ほとんどの高校が3、4品の商品を用意する中、ポテト焼きそば一本で戦う。それだけ自信のある商品ということなのでしょう」と興味を示す。 安中総合学園高は独自に梅を栽培し、梅シロップやジャムを、高崎商科大附属高は栗、カボチャ、サツマイモの3種のおはぎ、中央中等教育学校は給食をイメージしたバンズパンとコロッケで勝負する。 ステージ上では、高校生が自慢の商品の魅力を発信するPR甲子園も行われる。「例年、人気商品は40、50分で完売します。目当ての商品があれば、ぜひ早めに購入を」と本田リーダー。
大会運営は177人の高崎経済大生
販売甲子園を運営するのは高崎経済大の177人の実行委員たち。5月から、出場する各高校に訪問し、商品の開発会議をサポートしたり、大会当日、全力で活動できるよう、さまざまな準備を行ってきた。「主役の高校生を盛り立てたい。2日間の大会を終え、参加者たちの“楽しかった”という声を聞くのが何よりの励みです」と小林実行委員長。
当日、会場では高崎経済大吹奏楽部やアカペラサークル「Glee Club」の演奏が花を添える。「本格的な寒さが到来するシーズン。高校生の活気あふれる姿を見て、商品を買って、心も体も温かくなってほしい」と本田リーダーは来場を呼び掛ける。
第17回熱血!高校生販売甲子園
11月16日土 13:00~16:00 17日日 12:30~15:30
会場 大手前通り(高崎市連雀町)
出場校
岩倉高(東京都)、佐川高(高知県)、尾瀬高(群馬県)、桐生市立商業高(群馬県)、桐生第一高(群馬県)、勢多農林高(群馬県)、高崎商科大附属高(群馬県)、中央中等教育学校(群馬県)、利根商業高(群馬県)、利根実業高(群馬県)、安中総合学園高(群馬県)