高崎のエキナカでちょい飲み 2023年08月25日号

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日本酒もビールもワインも 高崎のエキナカでちょい飲み

出張や仕事帰りにちょっと一杯。JR高崎駅東口の「イーサイト高崎」に、日本酒やワインをちょい飲みできるスポットがある。エキナカだから移動も便利で快適。3軒をはしごしてみた。

13時開店の純米酒専門バー

 まず立ち寄ったのは駅2階にある「Choinomi KATSU」。県内でも珍しい純米酒専門のバーだ。緑の暖簾には「ビールでのどを潤し お燗酒で疲れを癒し 酒肴を合わせ これぞ至福」という文字。酒飲み心をそそられる。時計を見ると15時10分。まだ日は明るい。店内ではほろ酔い気分の人たちが陽気に語り合っている。いい雰囲気だ。

 注文したのは看板メニューであり、コスパ抜群の「ちょい呑みセット」。ハートランドビール小瓶1本と日本酒1杯、そして日替わりのおつまみが付いて1100円。

 日本酒は自由に選ぶことができる。オーナーの石関克則さんに選定をお任せしたところ、「千葉県の『五人娘』の純米吟醸酒を55度のお燗でめしあがってみてください」とのこと。温度の指定まであるとはさすがだ。

 五人娘を造る「寺田本家」は、江戸時代初期のままの製法で酒づくりをする日本で数少ない蔵元だそう。もちろん完全無添加。

 トマトとワカメの酢の物をつまみに、まずはハートランドをゴクッ。あー、のどに染みわたる。続いて五人娘を。癖がなくて爽やか。これは日本酒というより、高級なお出汁のよう。燗で飲む日本酒がこんなに美味しいなんて目から鱗だ。

 ほかに石関さんのオススメは福島・郡山市、仁井田本家の「しぜんしゅ」や「おだやか」。川場村、土田酒造の「土田生酛」「Tsuchida12」など。メニューには燗、常温、冷と、その酒の旨さを際立てる飲み方も書かれている。

 石関さんは元JRマンで、日本酒の美味しさを広く伝えるため、2011年、あら町に「Japanese Bar KATSU」を開店。続いて2021年にエキナカに「Choinomi KATSU」を作ったという。「日本酒の話をすると止まらなくなります」と笑う。

 新幹線が通るたびにゴーっと揺れるのもご愛敬。エキナカ飲みの楽しさを満喫できる。

200円で群馬の地酒を飲み比べ

 続いて、ぐんまの地酒コーナーにある有料試飲機へ。紙コップをセットし、200円を入れると30 mlの地酒が出てくる。種類は10種。JR越後湯沢駅の構内にあるぽんしゅ館・利き酒番所のミニ版という感じだ。

 スキッとした「水芭蕉」、濃厚な「左大臣」、甘口の「桂川」、次々と飲み比べていく。どれも個性的で美味しい。群馬の地酒の実力の高さが分かる。気に入った銘柄を控えておき、帰りに土産に買って帰ろう。

 さあ、あまり酔っぱらわないうちに、次へ行こうか。

パフォーマンス抜群のワイン酒場

 エスカレーターで1階に降りると、 “ワインの酒場”と書かれた真っ赤な看板が目を引く。都内を中心に39店舗を展開する「Di PUNTO(ディプント)」。高崎店は7月にオープンしたばかり。

 看板商品という「生ハムとサラミのてんこ盛り」と、「ランブルスコ」というイタリアの赤の微発泡ワインを注文。

 トマト缶4つを土台にして、生ハムが乗る。これはおもしろいパフォーマンス。板に敷かれた生ハムとサラミの上に、グリーンリーフと水菜、発酵バターをトッピングし、アボカドオイルを全体に回しかける。フルーティーでさっぱりしたランブルスコとの相性は抜群だ。グラスが進むこと、進むこと…。

 エアコンの効いたエキナカを3軒はしごして約5000円。早い時間から営業しているし、年中無休なのもありがたい。たまにはこんな飲み方もいかがだろう。

Choinomi KATSU
【時】13時~21時
【休】無休
【TEL】 070・8551・0217

ぐんまの地酒コーナー
有料試飲機
【時】11時~19時
【休】無休

ワインの酒場。Di PUNTOイーサイト高崎店
【時】11時~23時
【休】無休
【TEL】 027・387・0139

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