New Challenger vol.14 コタマブルワリー 武藤 良輔さん、結衣さん

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麦の芳ばしさ香るクラフトビールブルワリー誕生

 今月末、街なかに新たなブルワリーが誕生。現在、オープンに向けて準備が進んでいる。

 醸造を手掛けるのは、岐阜県出身の武藤良輔さん。群馬県内のブルワリーで、以前から興味のあったクラフトビールの醸造に携われると聞き、20代後半でこの世界に飛び込んだ。その後、別の仕事に就く期間を挟みながら、岐阜、長野などで醸造技術を身につけた。

 独立の場として選んだのが、妻の結衣さんの生まれ故郷であり、ご自身が初めてビールづくりに携わった群馬県。理想の場所を探し続けて3年間、さまざまな縁が重なりこの地にたどり着いた。

 店名は「コタマブルワリー」。コタマは、まちのみんなで可愛がっていた猫の名。地域の人たちに愛され、溶け込んでいけるようにとの願いがこもっている。

つくりたてをその場で

 ビールづくりに必要なのは、麦芽、ホップ、酵母、水。たった4種類とシンプルだが、それぞれ数多くの種類があり、組み合わせ次第で個性の異なるビールができあがる。「同じ原料でもわずかな違いで味わいが変わる」のがクラフトビールの難しさであり面白さ。「同じ味を提供できるのが真のブルワーなのでしょうが」と前置きをしつつ「醸造ナンバーをふり、あえて違いを楽しむのもいいかな」と良輔さんは遊び心をチラリ。いつ訪れても違ったおいしさに出あえそうでワクワクする。芳醇な香りが楽しめるエール系、のど越しのよいラガー系に限定品を加えた計6種類ほどを提供予定。店内の1階はスタンディングタイプ、2階はテーブル席とカウンター席でつくりたてを堪能できるよう計画中だ。

 「ビールのおいしさを引き立てるサイドメニューも提供したい」と結衣さん。良輔さんは「炭酸がほとんどなく本来の麦芽やホップの風味や味わいを直に感じられるリアルエールの醸造にも取り組みたい」と目を輝かせる。2人の挑戦から目が離せない。

― プロフィール ―
良輔さん/1979年、岐阜県出身。結衣さん/1986年、下仁田町出身。
共通の趣味は猫とお酒
コタマブルワリー(コタマファクトリー株式会社)
【住】高崎市本町117の3
【休】 不定
https://www.instagram.com/cotamabrewery/

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