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季節の皿を楽しむメルシーランチ
2014年に観音山の麓で生まれ、2023年に現在の地に移ったフランス料理店。ランチは3900円の「メルシーランチコース」が基本で、スープ(プラス440円~)などを加えることもできる。
オードブルから心をつかまれる。3種盛りで、この日は嬬恋キャベツとベーコンのキッシュ、高崎産ナスのボロネーズ、そしてロワイヤルにトリュフソースをかけた一皿。なめらかな口当たりに芳醇な風味が重なり、個室いっぱいにトリュフの香りが広がった。
旬の食材を使ったスープを経て、魚料理は真鯛のポワレ。上には真ダコを細かく刻んだラグーソース。鯛とタコの共演は、力強さと繊細さが同居する。思わずパンをちぎり、ソースを最後までさらってしまった。
メインは豚フィレ肉のポワレ。厚みがあるのに箸で切れるほど柔らかい。数種類のキノコのクリームソースがとろりとかかり、秋の森を歩いているような気分に。

締めは4種盛りのデザート。アーモンドプラリネのプリンやシャインマスカットのロゼワインジュレなど、味だけでなく見た目にも心が弾む。

シェフの石田博行さんは、洋食店の料理人を父に持ち、小学生のころから料理の道を志した。ジョンカナヤ麻布や県内の名店で腕を磨き、20年の研鑽を経て独立。旬を映し出す感性と、静かに心を満たす力がその皿に宿っている。

レストランいしだ
住所/高崎市八千代町1の12の5 仲沢ビル2F
電話/027・323・5040
営業/昼11時30分~14時半(L・O・13時半)
夜18時~22時(L・O・20時)
休日/木曜(月に1度 月曜)
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