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旧群馬町エリアを巡る 金古如来古墳群の名残

これからしばらくの間、旧群馬町エリアの古墳を散策していく。榛名山東南麓に広がる扇状地に、利根川水系の染谷川が流れるこの地域一帯は、かつては大規模な古墳群が河川の両岸に沿うように分布していた。今回紹介する金古如来古墳群も染谷川の左岸に位置している。今ではそのほとんどが消滅してしまったが、金古南小学校の北側に3基の古墳が残されている。
まずは小学校のすぐ裏地に並んでいるa号墳とb号墳から見学した。a号墳は円墳のようだ。小ぶりな墳丘の上には朱色の鳥居と社が建っている。手入れされていないのだろうか、やや荒れた印象を受けるが、この社の存在によって今日まで古墳が守られてきたのだろう。
そして隣合うb号墳は藪や雑草に全体が覆われていて、プロポーションが全くわからないのだが、こちらも円墳だという。興味深いのは、b号墳の北側の道路端に並んでいる墓石や石仏がどれもみな道路に背を向けて、まるで見守るかのようにb号墳の方を向いて立っていること。おそらくは墳丘にあったものではないかと想像する。
この2基の古墳のさらに北側にc古墳が存在する。ビニールハウスを挟んだその奥に広がる畑の中に立地。墳丘の高まりはわずかで、墳丘のちょうど真ん中に大きな木が枝葉を伸ばし、どっしりと根をおろしている。なかなか見栄えのいい一本樹がシンボルの円墳である。調査の結果、周堀の存在が確認されている。 3基の古墳とも築造時期は7世紀頃。終末期の群集墳と考えられている。1カ所にまとまっているから見学もしやすい。
◎所在地 高崎市金古町字如来
◎取材協力 高崎市教育委員会 事務局 文化財保護課