本町界隈 は こんなに魅力的 2024年09月06日号

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9/16ストリートマルシェ
  みちびらき本町、椿町、九蔵町エリアで9月16日10時から16時まで、初めてとなるマルシェ「みちびらき」が開かれる。休眠店舗を利用して1日限りのショップが登場したり、既存の店が特別メニューを提供したり、キッチンカーも多数出動する。「みちびらき」の楽しみ方について、実行委員会のメンバーに話を聞いた。

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古い商家を利用し自転車パーツや野菜を販売

 蔵や古い商家など、歴史的な街並みが残る本町界隈。かつては中山道と三国街道の分岐地として人や物資が行き交い、活気に満ちていた。

 しかし、時代と共に賑わいの中心は高崎駅周辺に移り、本町界隈の活力は失われていった。「情緒ある建物もあるし、イベントのできる土地もある。このエリアの魅力や可能性に改めて目を向けようというのが『みちびらき』の目的です」と実行委員会の大澤博史さん。

 「みちびらき」には約40の店舗が参加する。既存の店舗のほか、いまは使われていない古い商家を利用し、1日限定ショップが開かれる。

 例えば、黒の漆喰いが目を引く「旧山源漆器店」の店内では音楽を流したり、高崎の歴史に詳しい平野博司さんのトークショーが行われる。

 「旧蝋山酒店」には、「ナカセンドウサイクル」が出店し、国内外の貴重な自転車パーツを展示販売する。「日本不動産駐車場」では高崎の農家が朝採りの新鮮野菜のショップを開く。

 「伊東屋珈琲高崎店」の2階は、雑貨や多肉植物、焼き菓子、手作りバッグの販売や、占い、アロママッサージを手軽に楽しめるスポットとなる。

 市民にとっては普段立ち入れない建物と触れ合える絶好の機会。また、「事業者の方には、本町界隈の建物を実際に使ってもらうことで、その魅力を感じ、今後の店舗展開を検討するうえでの参考にしてもらいたい」と大澤さんは言う。

味自慢が勢ぞろい6台のキッチンカー

 キッチンカーは駐車場や休眠建物の軒先などに6台出動する。カオマンガイやタイ料理をメインとした「PATONKO(パトンコー)」やカレーの「はらぺこワゴン」、がっつり食事系の「ソルティーキッチン」、ティラミス専門の「ネッテマッテ」など、味自慢のキッチンカーが勢ぞろい。

 アルコールが飲みたい人は路面店を利用するといいだろう。「大塚酒店」で豊富な地酒からお気に入りを見つけたり、クラフトビールの「コタマブルワリー」で出来立てのビールを味わったり。楽しみ方は自由自在だ。

新旧入り混じった街 散策しながら発見を

 本町、椿町、九蔵町エリアは天保7年(1836)創業の寝具の「金澤屋」や安政4年(1857)創業の茶舗「水村園」をはじめ、老舗店の多い印象がある。その一方で実は、若者による新たなショップもどんどん増えている。新旧が入り混じったおもしろいエリアといえる。

 しかし、「そのおもしろさを知らない人が多い。『みちびらき』ではゆっくり散策しながら、エリアの新しい発見をしてほしい」という。

 特別な駐車場は設けられていないため、車で訪れる人はコインパーキングを利用しよう。おすすめはバス。最寄りの「本町三丁目」のバス停は多くの路線が走っているので、待ち時間が少なくて便利だ。

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