新メンバー加入「高崎チンドン倶楽部」ますますパワーアップ 2024年07月05日号

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鉦に太鼓にサックス、和装にかつらで練り歩き。2003年に発足した「高崎チンドン倶楽部」に新メンバーが加入し、ますますパワーアップした。全国一若いのでは、と噂される3歳児のチンドンマン、りんちゃんもいる。8月の高崎まつりへの出演も決定。賑やかで楽しいチンドンを見に行こう。

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占い師から天職と言われて

 「譜面も見ずに即興で演奏できるのは、日ごろから練習を積んでいるためなんですよ」と座長の杉浦芳郎さん。毎週土曜の16時から18時まで、玉村町の「杉浦紙工」の工場内で行われる練習会。賑やかな音色と明るい笑い声が飛び交う。

 2003年、前橋の「厩橋CHINDON倶楽部」のメンバーだった杉浦さんは「高崎でもチンドンをやりたい」と高崎チンドン倶楽部を立ち上げた。巧妙な口上とソプラノサックスの見事な演奏、穏やかな人柄でメンバーを引っ張る。

 現在、倶楽部の登録メンバーは25人で、実際に活動している主要メンバーは13人。女性が6割を占める。結成以来、お祭りや地域のイベントなどに引っ張りだこだった。コロナ前は最高で年間54回出陣したことも。「ほぼ毎週、どこかに出没していましたね」

 しかし、コロナ禍で休止状態に。活動再開になったのは2023年。同時に個性的な新メンバー3人も加入した。 

 

理学療法士で介護施設に勤務するしょここさん(32)は昨年3月、倶楽部の一員に。「占い師から、あなたの天職はチンドン屋と言われたんです。ネットで高崎チンドン倶楽部を探して加入しました」と笑う。楽器はチンドン太鼓を担当。「演奏は難しいけれど、大人になってこんな楽しい経験ができるなんて幸せです」

 サックス担当のいちさん(52)は「杉浦座長の『高崎を元気にしたい』という言葉をHPで見つけ共感して」、昨年夏に加入した。既に大舞台を10回経験。「音を出す前からお客さんを笑顔にできる、チンドンってすごいなといつも感動しています」

3歳児の人気者、りんちゃん登場

 もう一人、昨年加わったメンバー、りんちゃんは3歳の男の子。動画サイトのYouTubeでチンドン屋を知り、夢中になった。「チンドン屋に会ってみたい」。両親にねだってもてなし広場の人情市に出かけ、高崎チンドン倶楽部に出会った。「僕もやりたい」という思いが心の中にふつふつと…。

 昨年8月の新町ふるさと祭りでの出演に飛び入り参加し、そのままメンバーとなった。

 抜群のリズム感は3歳児とは思えない。その日の気分で、オモチャのサックス、太鼓、バイオリン、トランペット、アコーディオンを使い分け、倶楽部の人気者になっている。

チンドンは音楽ステージ

 かつてチンドン屋は地域の店舗の宣伝を行う広告屋だった。しかし、「私たちがやっているのは音楽ステージ」と杉浦座長は力を込める。一般的な音楽会は舞台とお客様の間隔は、近くても5メートルほど。「チンドンは1メートルくらい。演奏しながらお客様の表情や感覚がよくわかる。その近さが魅力です」と話す。

 倶楽部の持ち曲は約100曲。「客層をぱっと見て、その場で曲を決めます。子どもが多いときは『さんぽ』や『ドラえもん』などアニメの曲。お年寄りが多いときは『青い山脈』や『高原列車が行く』など懐かしの歌謡曲を演奏します」

 リズミカルな「風になりたい」は会場が一体になって盛り上がり、「川の流れのように」を聞いて涙を流す人もいる。

 今後の出演は8月24、25日の高崎まつり、10月12、13日の前橋まつり、11月3日の新町大道芸まつりが決まっている。ぜひ見に行ってはいかがだろう。新メンバーも募集している。

◆問い合わせ先
 090-3242-8682 杉浦さん

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