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味良し、量良しの名ビストロ「La Pièce(ラピエス)」
店の外まで熱気を感じる。12人でいっぱいになる小さなビストロ。オーナーシェフの今泉友佑さん(36)がワンオペで元気に仕切る。
席につくと、すぐにお通しのバゲットトラディション。パリから生地を仕入れて店で焼き上げる香ばしいパンだ。シェフオススメのガメイの赤ワインを飲みながらつまむ。
さあ、前菜の盛り合わせがやってきた。1人分のプチサイズがあるのがこちらのいいところ。プチとは言っても、量はたっぷりだ。
今日はパテドカンパーニュ、キャロットラぺをはじめ、旬の野菜のおかず合計7品がお皿の上にこんもりと盛られている。この色合い、フランスに居るみたいな気持ちになる。美しい。
サツマイモのマリネはクミンの風味が効いてエキゾチックな味わい。生マッシュルームのサラダは爽やか。
ここで、ピノノワールの赤ワインを追加で注文。そしてパテドカンパーニュをいただく。ミンチにした豚肉と鶏レバーをオーブンで焼き、冷やしたお店自慢の一品だ。肉の旨味とこってりとした脂が口の中に広がり、ワインが進むこと。
「パテドカンパーニュはフランス料理人の名刺みたいなもの」とシェフ。その人の性格が出るのだとか。「僕のはワイルドかな」と笑わせる。
〆はプリン。榛東村の地鶏卵「蔵一」をたっぷり使った黄身の色をしたプリンだ。ほんのりリキュールが香り、ワインの酔いを持続させてくれる。
フランスの三ツ星で修行したシェフの確かな技を感じられる、まさに名ビストロ。ちなみに今宵のお会計は4785円。コスパいいなあ。
La Pièce(ラピエス)
住所/高崎市田町119の1 シティハイム田町1階
電話/050・3593・8222
営業/【水〜土曜】 18時~24時(L・O23時)
【日曜】 13時~21時(L・O20時)
休日/月、火曜