来年の干支は「午」。高崎タカシマヤに、県民におなじみの群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」とのコラボレーション企画で、金運と招福を願う“黄金のぐんまちゃん”シリーズが登場した。今年2月に発売された小判2種類に続く企画第二弾として、新たに5点が加わり、全7種類のラインアップが完成。ただし12月現在、店頭で販売されているのは小判3種のみで、シリーズすべてが並ぶのは来年1月3・4日の初売りとなる。午年ゆかりの縁起物として注目されている。
小判は縁起の「左馬」で華やかに
初代ラインアップとして今年2月に登場したのは、ジャンプポーズのぐんまちゃん小判(38g)と、だるまを抱えた小判(17g)の2種類。「とても評判が良く、今年は新たに5点を加えました」と担当の清宮博樹さん。
第二弾として加わった小判は30gで、将棋の駒を抱えたぐんまちゃんが描かれている。駒に刻まれた「左馬」は商売繁盛や金運向上を意味する吉祥文字だ。だるま小判と並べると、色味と構図の相性がよく、飾ったときの存在感が増すという。
新作の将棋小判を含む3種が、すでに3階宝飾売場入口で展示され、多くの人の注目を集めている。

メダルは「馬九いく」で福を招く
新作のメダルは蹄鉄型(3g)と丸型(25g)が用意される。蹄鉄型には、ぐんまちゃんイラストが8つ、中央に1つ、計9つが描かれている。「馬九いく(うまくいく)」の語呂合わせで、身に着ければ運気が上がりそうだ。ペンダントヘッド仕様もあり、普段使いの縁起物として身に着ける人も出てきそうだ。
丸型メダルはヨーロッパの金貨に着想を得た端正なデザイン。ぐんまちゃんの横顔が左向きで描かれている。「欧州の金貨は人物を右向きで描いたものが多いですが、縁起の『左馬』に合わせています」と清宮さん。キャラクターモチーフとは思えない格調のある仕上がりだ。


置物はガラスケース入りで品よく
第二弾の5点の原画を担当したのは、ぐんまちゃんの生みの親である、前橋市在住のイラストレーター中嶋史子さん。清宮さんからの相談を受けた8月、その場で手描きのイメージを示し、そこから磨き上げて製品化された。
置物(9・5g)はガラスケース入りで、土台の緑と黒のケースが金の輝きを引き立てる。キャラクターの可愛さと工芸品としての格が同居したつくりで、贈り物としても喜ばれそうだ。
来年1月3・4日の初売りでは7種類すべての黄金のぐんまちゃんが並び、干支にちなんだ黄金アイテムもそろう。さらに高崎タカシマヤでは2月18~23日まで、恒例の「大黄金展」を開催予定で、運気を取り込みたい人でにぎわいそうだ。



ぐんまちゃん、来年で32周年
1994年、ゆうあいピック群馬大会のマスコット公募で誕生したぐんまちゃん。原画を手掛けたのは、当時県庁職員だった中嶋史子さんだ。二頭身の愛らしいデザインで人気が広がり、2012年には「群馬県宣伝部長」に就任。2014年のゆるキャラグランプリでは優勝し、県を代表するキャラクターとして定着した。