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ボリュームたっぷりのソーキ

高崎市内で沖縄料理を味わえる店は多くない。「てぃーだ」はその中でも貴重な存在だ。一番人気の「てぃーだそば」を注文すると、丼いっぱいに大きなソーキと三枚肉が盛り付けられている。
ソーキは100g以上はありそうな豚の骨付き肉で、箸で持ち上げるとずしりと重い。2日間に分けて2時間以上煮込むという丁寧な仕事のおかげで、肉は驚くほど柔らかく、軟骨はとろりと溶ける。口に含めば甘めの味付けが広がり、沖縄ならではの深い旨みが伝わってくる。
脂の甘さが際立つ三枚肉。そして海苔が1枚。
カツオと豚骨を合わせた出汁は澄んだ見た目ながら奥行きがあり、太めで平たい麺によく絡む。麺はもちもちとした食感で噛みごたえがあり、出汁の旨みをしっかり受け止めている。
店を切り盛りする鈴木智さんは、沖縄県出身の母を持つ。叔母はかつて沖縄で製麺所を営んでおり、開業当初はそこの麺を使っていた。現在は閉店してしまったが、記憶をたどりながら近い食感を持つ麺を探したという。
長野のホテル、群馬のラーメン店で修業を積み、2014年にこの店を開いた。
「てぃーだ」とは沖縄の言葉で「太陽」を意味する。その名の通り、丼から立ち上る湯気には温かさが宿る。
もっと大きなソーキを食べたい人は1日限定5食の「1本ソーキそば」もある。カット前の特大ソーキ約350gがトッピングされた大胆な沖縄そば。肉好きはぜひ挑戦してみてはいかがだろう。


てぃーだ
住所/高崎市貝沢町378の1
電話/027・395・0940
営業/11時30分~14時30分(L・O・14時)
18時~22時30分(L・O・22時)
休日/火曜・水曜
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