たかさき美味めぐり Vol.45 「ベイクショップこのえ」

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70年前から愛され続けた調理パン4種

 1933年に創業し、高崎市内で現在一番古いパン屋として親しまれている。現在は二代目の石附一利さんと、娘の麻子さんが切り盛りする。店内には約80種類のパンが並ぶ中、約70年前から変わらず作り続けられている4つの調理パンを食べ比べた。

 いずれもコッペパンにはさまれているが、このコッペパンこそが店の誇りだ。引きが強く噛み応えがあり、小麦の香りがふわりと広がる。

 一番人気は「コロッケパン」。揚げたてのコロッケに、シャキシャキのキャベツ、そこへ自家調合の特製ソースが絡む。本庄市のソース専門店の2種類をブレンドし、さらにワインなどを加えて仕上げた濃厚な味わいは、ごちそう感たっぷりだ。

 続いて「ハムパン」。コッペの断面に辛子バターを塗り、ロースハムを2枚入れ、仕上げにパセリを添える。余計なものを加えない潔さが逆に贅沢。

 女性に人気が高いのは「ウィンナーパン」。マヨネーズをたっぷりとからめて、その海の中に赤いウインナーとレタスを合わせる。使われているのは店オリジナルのマヨネーズで、酸味が効いて後味さっぱり。だからこそ、このボリュームでも最後まで食べ飽きない。

 最後に「エッグパン」。オリジナルマヨネーズと刻んだゆで卵が絶妙に絡み合う。見た目はスタンダードなサンドだが、食べてみるとひと味もふた味も違う。

 年配客には懐かしく、若い世代には新鮮に映る、世代を超えて愛される味がここにはある。

「毎朝5時からパンを焼いてます」と三代目の麻子さん

ベイクショップこのえ
住所/高崎市本町117
電話/027・322・4514
営業/7時~19時
休日/水曜

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