本町通りとその周辺を会場に、6月1日、大規模なマルシェ「第2回みちびらき」が開かれる。昨年9月に行われた第1回には1500人以上の人が訪れ、大いに賑わった。今回はさらにパワーアップした内容となる。みちびらき協議会のメンバーに話を聞いた。
座って楽しむ 歩道にベンチやタイニースタンド
「みちびらき」には50店以上が参加する。既存の店舗のほか、いまは使われていない古い商家を利用し、1日限定ショップも開かれる。
黒の漆喰いが目を引く「旧山源漆器店」の店内はミニライブ会場になり、「旧相馬印房」ではコーヒーや白湯の販売と自転車の展示・販売が行われ、普段立ち入れない建物と触れ合える絶好の機会だ。
駐車場や休眠建物の軒先には6台のキッチンカーが出動。ナポリピッツアを提供する「ミキマナピザ」、ベーグルの「アンフィーユ」、カレーの「はらぺこワゴン」、がっつり食事系の「ソルティーキッチン」、ティラミス専門の「ネッテマッテ」、肉汁溢れるハンバーガーショップ「FATDAY」など、味自慢が勢ぞろいする。
「昨年のみちびらきには1500人以上と想定外の来場がありました。ゆっくり座って食を楽しみたい、という声が多かったため、今年は歩道にテーブルとベンチのセットや屋根付きのタイニースタンドを設置します」と、みちびらき協議会のメンバー、武井仁美さん。


ひとっ風呂浴びて、グビッとクラフトビール
この日だけの特別イベントも企画されている。
大正10(1921)年創業の銭湯「浅草湯」に浸かり、商店街を回遊しながら「コダマブルワリー」のクラフトビールや「伊東屋珈琲」のソフトクリームを楽しむ1デイツアー。浅草湯や伊東屋珈琲で特製手ぬぐいを1500円で購入し、ツアーに参加することができる。
銭湯の前にはテントサウナも登場する。初夏の一日、屋外で良い汗を流そう。
子どもも楽しめる「なぞときツアー」やスタンプラリーも行われる。すべての謎が解けたら豪華ステッカー、すべてのスタンプが揃えばココでしか手に入らない「ぐんまちゃんステッカー」が手に入る。「ぐんまちゃんステッカー」に加えて、抽選で原作者本人による直筆サインが貰えるチャンスも。




風情ある街並み新店舗も続々と
かつて、中山道と三国街道の分岐地として人や物資が行き交い、活気にあふれていた本町界隈。
「廃れたと言われることも多いけれど、いまも車の通行量はとても多い。人の移動するスピードが変わっただけ」と同協議会会長で、金澤屋七代目の本木毅さん。「魅力ある場所やモノがあれば、おもしろがって来てくれる人はたくさんいるはず。みちびらきは本町界隈の魅力を再発見できる良い機会です」と強調する。
実際、本町界隈には新しい店も次々とオープンしている。今年3月に開店したタイ料理のテイクアウト専門店「PATONKO(パトンコー)」では、みちびらき特別メニューを用意する。「古き良きものが残り、街並みに風情のある本町界隈を盛り上げたい」と代表の角田行慶さん。
みちびらき会場に特別な駐車場は設けられていないため、車で訪れる人は近隣のコインパーキングを利用する。おすすめはバス。最寄りの「本町三丁目」のバス停は多くの路線が走っているので、待ち時間が少なくて便利だ。
◆第2回 みちびらき
日時/6月1日 10時~16時
雨天決行
会場/本町界隈